白血病治療経験者様からのメッセージ

笠井アナウンサーのブログから協議会の事を知りメールさせていただきます。
私は急性前骨髄球性白血病で緊急入院しました。
抗がん剤治療中に脳出血を起こし98%厳しい状況と告げられましたが命を取り留めました。 その後の治療は白血病と闘いながらリハビリをするという過酷な闘病でした。 左半身麻痺でしたのでベッドに横になりながら片手で入院生活を過ごしていました。 病院のWi-Fiは手先を動かして接続しなければならず医療用モルヒネを使うほどの状態の時もありましたし、抗がん剤治療で体力、気力もない時もありましたのでそのような操作が出来るはずもありませんでした。 朦朧とした意識の中で求めたのは明るくなれる、前向きになれる音楽や映像でした。 しかしWi-Fiのパスワードを打ち込めない私にはすぐに限度がきてしまい出来なくなりました。 そうなるとメンタルは悪い方向へ行き
「こんな私は死んだ方がいい」
そのように考えてしまうようになったのです 白血病の治療はアイソレーターというビニールに覆われたベッドの中での治療でした。 ビニールの天井に映るのは動けなくなった脱毛した自分の姿でした。 毎朝起きる度に目に突きつけられる「現実」
せめてスマホで動物などのかわいい動画でも見る事が出来たら意識は変わったと思います 大量の輸血で大好きになった「嵐」のPVが見られたらどんなに勇気をもらえたでしょうか。
病院経営からしたら「そんなこと」なのかもしれません。 8ヶ月の入院で経験したのは「そんなこと」すらも出来る環境ではなかったのです。 長い入院、長い治療で必要なのはWi-Fiで繋がる「家族」「仲間」「支えてくれるネット環境」です。
♯病室にWi-Fiをが当たり前の時代が来るよう切に願います。
白血病治療経験者